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モモ
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モモ へのクチコミお待ちしております!   
◆ もっともっと読みたくなる!松山真之介さんの書評(メールマガジン”Webook of the day”著者)
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■著書名:【 モモ 】MOMO
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■ジャンル:{%Janru%}
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■著者:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende) 大島かおり 訳
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■出版社: 岩波書店/ISBN4001106876/1700円
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■ <ワン・チョット>
松山真之介 「人間というものは、ひとりひとりがそれぞれの自分の時間を持って
いる。そして、この時間は、ほんとうに自分のものであるあいだだけ、
生きた時間でいられるのだよ。」
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■ <忙しい方はここだけ>

今週は、夏休み児童書特集(?)でお送りしています。
本日は、夏休み親子読書の超オススメ。ミヒャエル・エンデの名作です。
朝おきた瞬間から「あ、遅れちゃう・・」といった具合で、時間に追われる毎
日の私達。「もお、いつまでだらだらやってんのよ。早くしなさイッ!」とお
母さんから夏休みの宿題を急かされる子供。
人によって違いはあるけれど時間というものは、その人の心のありようで随分
と違ったものになります。
この本は、人間の時間を搾取する灰色の男達の陰謀に立ち向かい、盗まれた時
間をモモという女の子が取り返すという冒険物語ですが、中に含まれた痛烈な
時代風刺は、オトナにもコドモにも自分の生き方を見直せと迫ってきます。
「探偵小説のようなスリルと、空想科科学小説的なファンタジーと、時代への
鋭い風刺」にあふれた内容で、全体的にとてもロマン的で詩的な雰囲気があり
ます。
1973年に書かれた本ですが、時代を超え、場所を超え、読者の心に響くものを
もった素晴らしい本です。
私は、オトナ(?)になってから読みましたが、とても感動的でした。そして
その感動がジーンと続く不思議な本、です。ちょっとした哲学書的なところも
あります。
お父さんお母さんも含め、大人から子供まで、この本は、是非。
おすすめ度は ☆☆☆☆☆+☆時☆間☆ くらい。
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■ <お暇な方は、もう少し>
小さな円形劇場の廃虚に住み着いた小さな女の子、モモ。その浮浪少女は、ふ
しぎな力がありました。魔法を使うわけでもなく、予言ができるわけでもない。
ただ人の話しを聞くのが得意なだけなのですが、町の人々は、なにかあると、
「そりゃ、モモのところへいけ」と自分の話を聞いてもらいにいくのです。
そして、何も言わずジッと聞いてくれるモモに、話をしているとなぜか疑問が
氷解したり、争いが鎮まったり・・・ そういう子なのでした。
モモの回りには、たくさんの子供や、道路掃除夫のベッポ、観光案内のジジな
どが集まり、物質的には決して豊かではないけれど、「ほのぼのとした、穏や
かで、心が休まる時間」が流れていました・・・
ある時から、町のあちこちに「灰色の紳士」が密かに侵入し、人々の心に「時
間を節約せよ(働け!、勉強せよ!)」と、なにか大切なものを置き去りにし
て、あくせくする生活を植え付けていきます。
それは、「時間貯蓄銀行」からきた悪の手先。灰色の自動車に乗り、灰色のカ
バンに灰色の手帳、灰色の顔をした人です。(おや、どこかで見たような・・)
外交員はXYQ/384/b氏みたいな名前で、町の善良な人にこんな時間貯
蓄のセールストークを繰り広げます。
「いいですかフージーさん(この人、理髪師)、あなたのもち時間は、例えば
70歳まで生きるとして、あと 2,207,520,000秒 ですね。 一方、あなたは寝る時間、年取ったお母さんと話をしたり、お客さんとしゃ べったりする無駄な時間がいっぱいですね。もっと節約(あくせく)しなく ちゃいいけません。そして節約した時間を私どもに預けていただければ、将 来、利息時間もついて自由な時間がいっぱいになって帰ってきますよ・・」 そして、その甘いさそいに乗った町の人は、どんんどんセカセカしはじめ、さ らに子供たちは「将来のため」とかいって無理矢理勉強をさせられはじめます。 モモのところへは、もうベッポもジジも子供たちもこなくなる・・・ 時間貯蓄銀行というのは、実は人間の時間を奪い取り、自分達のエネルギーに している組織なのです。 そして、モモと、時間の国の長老「マイスター・ホラ」、そして、カメの「カ シオペイア」が、人間たちのために時間貯蓄銀行の灰色紳士と戦う冒険が始ま るのです・・・ こんなストーリーなのですが、全体に流れるファンタジックなお話は、おとな もひきこまれる時空を超えた不思議な魅力にあふれています。 あちこちにある風刺には、大人が「しかたないか、それが世の中の流れだし・ ・、ホントはこうしたいんだけど・・・」なんて思っていることなどを、鋭く 突いていて、チクチクきますが、モモの行動に癒されていきます。 最後の灰色の紳士軍団とのチェイスは、時間という哲学的な場の中で、ドキド キ、ハラハラの展開をします。 途中に、マイスターホラとモモの出会いの中で、おもしろいなぞなぞが出てき ます。ホラがモモに出したなぞなぞ・・ 「3人の兄弟がひとつの家に住んでいる。ほんとはまるで違う兄弟なのに、 おまえが3人を見分けようとすると、それぞれ互いにうりふたつ。 一番上は、いまいない。これからやっと現れる。二番目もいないが、こっち はもう、家からでかけた後。3番目のちびさんだけが、ここにいる。 それというのも、3番目のちびさんがいないと、あとのふたりは なくなってしまうから。 でも、その大事な3番目がいられるのは、1番目が2番目の兄弟に変身 してくれるから。 おまえが、3番目をよくながめようとしても、そこに見えるのはいつも ほかの兄弟だけ。 さあ、いってごらん、3人はほんとはひとりかな?それともふたり? それとも・・・だれもいない? さあ、それぞれの名前を当てられるかな? それができたならば、3人の偉大な支配者がわかったことになる。 かれらは、いっしょにひとつの国をおさめている。 しかもかれらこそ、その国そものも。その点でかれらはみなおなじ。」 分かった方は、モモまでファンタジックメールを出してみて下さい(?) この本は、以前Webook前読者のかたから紹介していただいたものです。 (ありがとうございました。) 数年前に「ネバーエンディングストーリー」って映画がありましたが、確か、 あれは、この著者の本を元にしています。原題は「はてしない物語」。
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■ <オススメ度>
☆☆☆☆☆+☆時☆間☆
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■ <読んで欲しい方>

夏休み中の御子様(小学校5,6年生以上)の方
そのお父さん、そのお父さんの会社の方
そのお母さん、そのお母さんの近所のおばさん
その叔父さん、その叔父さんの知り合いの方
その叔母さん、その叔母さんのカラオケ仲間の方
そのお兄さん、お姉さん
その親戚の方、
おすすめです。これを読んでないと夏休みは終わらない!
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『現代版“モモ”はいないのだろうか?』 (池谷香さん USFL)

東京で「週刊誌並みのスピード」と評される月刊誌の編集に携わった。締め切り中に編集長が次々月号の構想をつぶやく。目の前の情報を追うので手一杯だというのに、タスクは延々と盛られてゆく。時間を追うのか、逆に追われているのか、分からなかった。束の間でもよい、自分を客観視する時間が欲しいと思った。とある時間の節目に職を離れることを決意、2月にニューヨークに来た。空港に見送りに来た友人から贈られたのがこの1冊。

『モモ』に登場する「灰色の男たち」は姿こそ見えないが、人の心の中にある、生活を彩る想像力を蝕み、ゆとりのない生活に追いやるという現代のストレス社会そのもの。物語の中で、人々は灰色の男たちによって見せかけの繁栄に踊らされ、心に咲く「時間の花」を知らず知らずのうちに奪われてゆく。街は虚無に覆い尽くされそうになるが、そこに主人公の少女・モモが、カシオペイアという名の不思議な亀と共に立ち向かってゆく。

この本を読んだ人は多いかと思う。一見、子ども向けのような装丁と人物設定だが、国を越え時を越え、現代を鋭く風刺している。灰色の男たちの描写の随所に、ドイツで生まれ育った筆者が幼少期に目撃したヒトラー政権と戦時体験の影響をうかがわせる。

新天地ニューヨークにて、ひさびさに得た自由な時間を使い街中を探索してみた。モモのようにふらふらと。しかしこのご時世、緊張感の張り巡るこの街は、もはや灰色の男たちに支配されてしまったのではないだろうか。物語ではモモという救世主が現れるのだが……。(池谷香)

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